虎と雪女

「にっ…………似合ってる……っ」

「え、あ、りがと」




カアァっと、顔が赤くなる。



似合ってる

似合ってる

似合ってる



頭の中と心の中で、リピートされる。





差し出されたお茶を両手で受け取った。


心なしか、震える。





「あともうひと言!」
「虎ー」
「「ファイトー!」」





立松と美景ちゃんの声が聞こえないくらい、ずっとエコーする。






「あっ、あと……」

「……?」





五条がまた口を開いた。

今度はなにかと、鼓動の速い心臓を落ち着かせながら聞く。





「……か……かかっ」




かか?





「虎ー!そこだー、いけー!!」
「直球だぞー、直球!」
「「もう一言!」」




外野の言葉は届かないほど、自分の……自分たちの世界に入っていた。














「はあ……すう……








か、可愛い……すっげ、可愛い……」