虎と雪女

「だからやめろ……って…………」

「ひ、久しぶり五条」





お茶の入ったグラスを持ち、凝視する五条。


久しぶりだ…。






「どうよ虎!」

「……」





美景ちゃんが五条の背中を叩きながら威張っているが、五条は突っ立ったまま。





「虎?もしかして魅とれてんのかー?」

「は、はあ!?誰が…………」

「虎?」





立松のひやかしで我に返った五条は、反論していたが途中で言葉を止めた。






「虎、お前大丈夫か?」

「おーい」





五条はゆっくり私に近づき、片手で持っているお茶を差し出した。


目線を横にしながら口を開いた。





「に…………にあっ……」





に、にゃあ?


猫?





「まっ、まさか虎」

「がんばれ!」





小声で叫びながらガッツポーズをとっている2人が、五条の後ろにいる。