虎と雪女

「……書いてあったんだよ」

「なにが?」

「…………なんでもいいだろ」

「ここまできて言わないなんて」





やはくしろと急かされる五条を、瞳を輝かせながら楽しそうにしている2人。




五条……。






「だ、だから」

「おう」

「だから?」





だから、なに?







「~~~~~~ッッ」

「虎?」

「おーい」





五条は徐々に顔を真っ赤にさせながら、持っている水泳バックを握りしめた。





「だからッッ、本に書いてあったんだよ!!」





そう叫んだかと思えば、ダダダダダと走ってどこかに行ってしまった。






「……まじか」

「え、虎帰った?」

「……」






本に書いてあったって、まさか恋愛小説?

もしかしてそのために……?














私は暫く俯き、耳と頬の熱に耐えた。