虎と雪女

「ど、どういうことだ虎!いつの間にそんな素直に……」

「熱でもあるの!?」

「五条……拾い食いはやめなさいよ。だからそんな風になるのよ」





散々な言いようだが、あの五条がこんなにも……。



どうしたんだ。






「だああああああ!なんだよお前ら!!失礼だぞ!」

「だって……なあ?」

「ねえ?」

「うん」





キッ、と睨みを鋭くさせるが、本当にあの五条がそんな素直に……。





「どうしたんだよ虎。なにがあった?」

「ウチも知りたい。ねえ雪ちゃん」

「うん」




まだ帰らなくても大丈夫だろう。


私は美景ちゃんの隣に座って、立っている五条を見上げる。


五条の横には立松。





「……別になんでもいいだろ」

「よくねえって」

「ウチらも虎の恋を応援するからさ!」

「……」





恋を応援、という美景ちゃんの言葉にピクッとした五条。


私はどういう反応をすればいいんだ……。


目を逸らすことしかできない。