「お前顔だけじゃなくて性格もブスなんだな」
そう言って私たちのうでを引いて、間に入ってきたのは、意外にも立松だった。
これには私も美景ちゃんも驚いた。
「それに、虎は雪女にゾッコンだから」
言い終わる前に私たちの腕を片方ずつ引き、プールサイドに上がった。
通りすぎるときに見えた花本さんの顔は、泣きそうになっていた。
「立松、あんたやるじゃん!!」
「まあな」
少々素っ気ない立松。
立松ってこんな人だったっけ……。
プールの監視員がちらりと私たちを伺っていたが、すぐにプールへと視線を逸らした。
「ちょっと俺、虎呼んでくるわ」
「もう帰るの?」
「だってテンション下がっただろ……。お前らまだいたいか?」
眉をひそめて聞く立松に、私と美景ちゃんは顔を見合わせて苦笑いした。
確かに、あまり居心地がいいものではない。
ここで遊ぶ気も失せてしまった。
再び水の中に入ってスイスイと泳ぎながら五条を呼びにいった立松の後ろ姿は、なんとも言えなかった。



