虎と雪女

「虎ー、立松ー!」

「澤田、遅いぞ!」




立松がぷりぷりと怒っている。


五条は隣でヤンキー座りしながら待っていた。


私と美景ちゃんは小走りで近寄る。





「虎、どうよ雪ちゃんの成長ぶりは!!」

「は?成長ぶりって…………っっ!!」





どや顔で私を五条の前に差し出す美景ちゃんに呆れながら、私と目が合った五条。


視線は私の目よりも下へ……って!





「五条……?」

「いやっ、おいこら澤田!!」

「きゃっ、虎くんの変態ー!」

「えっちぃ!」





きゃっきゃとはしゃぐ立松と美景ちゃんに、顔を赤くして怒鳴る五条。



私は熱い床から逃げたかったのもあり、先にシャワーを浴びた。



立松と美景ちゃんが仲良く笑っているのを眺めながら、その後五条を見た。




立松と美景ちゃんってけっこう仲良いみたいだけど、もしかして……。




もやもやっと想像力が働いたが、まさかねと首を振ってプールに入った。





「あっ、雪ちゃんはやい!ウチも!!」

「俺もー」

「待てごら立松ーーー!」




有名な五条もいるからか、この場にいるほとんどの人から注目をあびている。



恥ずかしいな。



私は顔を半分まで水につけ、スススと少し泳いで離れた。