虎と雪女




____夏休み3日目。



私は今日も、特に家から出るわけでもなく部屋で勉強をしていた。





「あー、ダリィ」





もちろん、こんな女らしからぬ言葉を発したのは私ではなく、床に転がっているお姉ちゃん。




お姉ちゃんもまた、夏休み。




珍しく前髪をちょこんと結んでいる姉は妹の私から見ても萌える。





「お姉ちゃん、暇なら友達誘ったら?」

「は?友達ぃ?」

「いないの?」

「んなわけねえだろ。家から出るのが面倒くさい」




寝転がっているお姉ちゃんを見下ろし、もう一度勉強を再開した。





「よく飽きないな、そんなのやってなにが楽しいんだか」






ケッ、と心底つまらなさそうに呟くのを無視して鉛筆を動かしていると、一階からルルルルと電話の鳴る音がした。