「俺のこと好きなのか?」
驚いたように、けれど嬉しそうにする五条に胸が締め付けられたようになった。
傷ついたとかそんなんじゃなくて……、保健室で五条が笑ったとき感じたものに似ていた。
「聞いてた?多分って言ったんだけど。それに私だってまだ分からないし」
「でも好きなんだろ?」
「都合の良い耳……」
パァァァっと花が咲いたみたいに明るい表情をする五条から目を逸らす。
……順番を間違えたかもしれない。
まず美景ちゃんやお姉ちゃんにこのことを相談してから、返事をするべきだったかも。
さっきとは変わってテンションが上がっている目の前の五条を見ていると、そんなことを思った。
「じゃあいつ好きになるんだ!?」
「知らない」
「なんだよそれー。まあいいけどなっ」
「……」
歯を輝かせて笑うこいつに、若干後悔しながらも眉を下げて溜め息を吐いた。



