「……お前は覚えてないかもしんねえけど」
言いたくない内容なのか、そっぽを向いて口を尖らせている。
私も五条のように、そばにあった机に腰をかけた。
「小1のとき、飴くれただろ。そんときに一目惚れ」
「……そうだっけ?」
「ほらな、覚えてないだろ」
え、うーん。
飴なんてあげた記憶ない。
しかも小1って、そんなに覚えてないよ。
顎に手を当てて思いだそうとする。
「あっ、無理に思いださなくていいかんな!」
「え、そう?」
「あぁ……」
私が思い出すのが嫌だったのか、どこかホッとしている様子。
「そ、それで返事のほうだけど」
「……今日じゃないとだめ?」
「まあ」
私も帰って色々とお姉ちゃんに相談したいなと思ってたんだけど。
「今、この時点で五条を恋愛対象として好きか嫌いかを答えろってことでいいの?」
「……おう」
いつになく真剣な表情と、耳が赤い姿を見るからに、告白してきたのが冗談や嘘でないことが一目瞭然。



