「五条……」
私はなにを言えばいいのか分からずに突っ立っている。
すると五条は立ち上がり、自分の机に腰をかけた。
「五条、球技大会お疲れ様」
「……おう」
「優勝できなかったねえ」
「……おう」
話題がない。
沈黙が流れる中、五条は私のほうに視線をやっている。
「雪……さ、ささ……」
「うん?」
ささ?
「さ……佐々原はさ……」
「うん」
いつも雪女と呼んでいたからか、苗字で呼ぶことすら照れているみたいだ。
「俺はお前ここと、す、好きだけどさ」
「……うん」
「お前は、その……俺のこと……」
ごにょごにょと言う五条は、目を泳がせている。
しかし、私は真っ直ぐ五条を見る。
告白の返事を待っていることくらい察せれる。
「……五条はさ」
「……?」
きりわた私から話しかけられたのに驚いたのか、なにか言いたそうな表情をしていたけど私の話に耳を傾けてくれるようだ。
「これ聞いていいものか迷うけど、五条っていつから私のこと好きなの?」
返事をする前にこんなことを聞く私は卑怯だろうか?



