虎と雪女






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球技大会も終わりになり、地面にある影が伸びてきた頃。



球技大会の結果は2位。
3組に負けてしまった。


それでも皆楽しそうで、冬の球技大会を頑張ろうと燃えた。







児童は着替えて帰る人がほとんどの中。





「雪ちゃん、私も帰るね」

「うん、お疲れ様!」

「ばいばーい」





美景ちゃんも手を振って教室から出ていった。



残されたのは私と……五条。





男子はちゃかして放課後残るかと思いきや、どうやら空気を読んで帰ったようだった。



やるときはやるやつらなんだ。





ミーンミーンとセミの声が室内にも響き、開いているドアから涼しい風が入ってきた。





「五条……」

「…………」




座っている五条に歩み寄り、私は帰る準備____と言っても、今日持ってきたのは手提げカバンだけだったのだが。


それを持って五条の横に立った。



隣に座ってもいいのかと迷ったが、座るなと言いたげに、昨日の勉強会のときに私が座っていた椅子には五条の荷物が置いてある。




「……佐々原」