虎と雪女

なんとも言えない緊張感が自分の中でうごめいている。




「小4でしょ?あれじゃない。ゲームみたいな」




やっぱりか。



さほど驚きはしないけど、そういう理由なら私の中での五条への好感度が急降下だ。




椅子をキコッと動かし、クルクル回る。




「でも案外、本気だったりしてね」

「どっちなの」

「まあ、明日になってみないとな。男の反応で決まるんじゃない?」




明日、というと球技大会か。




球技大会の前日にチーム分けをするのが、ウチの小学校のルール。


なんで前日かは知らない。




「冬美を見てなにかしら反応があれば本気。いつも通りなら嘘なんじゃねえの?」

「そうか、そうだよね」

「ったく、こっちはこっちで困ってるのに」




顔をしかめて漫画を再び読み始めた姉ちゃん。


姉ちゃんは最近ストーカーに合ってると聞いたので、その人に困ってるんだろう。




「明日か……」




私の知っている五条なら「あんなの嘘に決まってんだろ。まさか信じたのか?ダッセー」なんて言う。






そんなこと言われた暁には、全身全霊であいつを軽蔑する。