「俺はお前が好き……だ!!」
これでもかというくらいに顔を赤く染め上げて教室中に響く程大声で告白された。
うん?
告白?
「今までめっちゃバレそうになるし、でもお前気づかねえし!立松とか色々ちょっかいだしてきたり……」
え。
「でもお前気づかねえし!!!」
ガタッと椅子から立ち上がって、机に置いていた教科書をランドセルの中に放り投げた。
「え……いや……え?」
頭か真っ白になるとはこのことを言うんだろう。
タイプを聞いただけなのに、なぜこうなったのだろう。
それに、生まれてこと方、告白なんてされたこともなかったししたこともなかった。
「じゃあな!!!」
そのままランドセルを背負って走り去った五条に、取り残された私。
初めての告白だった。