「好きなタイプか……」
「おー」
うーん、と軽く考えて自分の理想像を語ってみる。
「大人ぽくて背が高くて、紳士で優しくて頭が良い人かな。子供ぽかったりすると駄目、同い年の男の子は全然駄目…………って、なに泣いてんの?」
「泣いてねえよコンチクショー」
鼻水すする音が聞こえたんだけど……。
風邪か?
「逆にさ、五条の好きなタイプは?」
学校ですごい人気の五条虎之助。
その好きなタイプは誰もが聞いてみたいのだと私は思う。
むしろ好きな人が知りたいんじゃないかな。
「俺は……」
「うん」
「俺は……っ」
「うん?」
中々言わない五条を不思議に思って体を
起こし、五条のほうを見ると目が合った。
私のほうを真剣に見るその表情に胸がドキリとしたのは気のせいであってほしい。
「俺、は……」
「うん」
「俺はお前が…………っ」
夕方だからか。
五条の後ろに夕日があるからか。
頬と耳が赤く染まっているように見えた。



