虎と雪女




「少し休憩しようか」




明日声がかれてるかもしれない。


どこぞのアイドルのコンサートに行った後みたいだ。




「……なあ」

「うん?」




鉛筆を転がしながら私のほうを見ずに五条は問う。



「お前さ、好きな奴とかいんの?」




唐突だな。




なんの前触れもなくそんなことを聞いてきた五条に私はなんともいえない表情をしているのだろう。



なんとなく天井を見上げながら「あー」と低い声を出しながら答える。




「いないけど」

「ふ、ふうん。じゃあ好きなタイプとかは?」




多分、五条は伏せながら口を動かしているんだろうと思う。



普段より聞き取りにくい。




「好きなタイプか……」




好きなタイプ好きなタイプと考えて、そういえばと思い出す。






こんな会話を以前美景ちゃんとした。















これはもしや、恋バナでは?