虎と雪女



「違う!そこは12でしょ!!」

「わっかんねえよ!」

「だーかーらー!」




開始15分、そのスカスカな頭にはほんのちょっぴりしか入っていかない。



なぜだ、なぜ。



私は猿でも理解できるように、丁寧に教えているのに。



従弟の勉強だって見てあげて、姉ちゃんの勉強すら教えているこの私が。



ビシャァァァと雷に打たれた気分だった。



隣のアホは理解できない。

私はちゃんと教えてる、教えてる。




「なんでそうなるのおおおお!?」

「お前の言った通りにやった」

「違う!!根本的なとこから違う!!」




五条のツンツン頭をぺしぺしと叩きながら指摘するものの、さっきから似たようなところで躓いている。




「五条、塾行け」

「俺に教えれるような奴はいない」

「本当にその通りだよ……」




この調子で毎日教えていくのか……。




先が真っ暗なような気がしなくもない。