虎と雪女

「これ……」

「お、お前は覚えてねえかもしんねえけど!1年の冬会ったんだよ!そんで惚れたんだよ!!」





林檎味……ではなかったけど、覚えている。


冬に、似たようなことがあった。




泣いている男の子に、飴をあげた。

今五条に手渡されたこの飴と、同じ袋に入っているブドウ味の飴を。




今のいままで思い出すこともなかった男の子。




それが、まさか五条?





「俺ずっとお前のこと見てたし。でも気づかねえし」





一目惚れ……そんな前から?



驚愕する私に、語る。





「2年くらい前から好きだったんだ。今更嫌いになんてなるかバカヤロー」





耳まで赤く染めて言う五条を、やっぱり好きだと思う。




隣にいたい、他の人のところへ行ってほしくない。


ずっと………。