虎と雪女

「私のことを好きだと言ってくれたよね」




表面ではなんでもないフリをしてたと、自分でも自覚している。



それに反して、心の中では喜んでいる自分もいた。






視界がまたもや歪む。



泣きたくはない、泣いてるところを見られたくはない。




でも五条は今まえを向いている。


私のほうを向く気配はない。





「球技大会のとき、保健室に来てくれたでしょ。あのときの五条かっこよかった」

「………」





かっこよく、私の瞳には写った。



実際かっこいい。





「そのとき……好きになった、んだと思う」

「………っ!」






好き。

好き。




好きです。