虎と雪女

「友達と鬼ごしてたら転けた」




鬼ご…鬼ごっこか。



山田が友達と鬼ごっこしているシーンをイメージすると、なんだか笑えてきた。





「…なに笑ってんの」

「ふふっ、いや。山田足速そうだなと思って」

「うーん、どうかな」

「サッカーやってる人とか、大抵足速いじゃん」




走る競技だし。


そんなことを笑いながら言ってみると、山田はサッカー少年らしい笑顔を浮かべた。





「サッカー楽しいよ。今度やろうよ」

「えー、私運動オンチだからできないよ」

「大丈夫!俺が教えるから」

「私のオンチ具合をなめないでよ」





そう言うと、あはははっと大声で笑われた。


膝はもう痛くないかな。



床に置いたガーゼをポイっとゴミ箱に投げ入れた。






「そういえば佐々原、好きなやつとかいる?」