虎と雪女





「暇だなあ」




放課後に学校で遊ぶ生徒は少なくないが、怪我をする生徒は少ない。



現に、誰も来なくて暇をしている。




勉強道具でも持ってきたら良かったかな、なんて後悔もする。




キコーキコーと椅子を鳴らしながら先生の机の上を見る。




藤田先生とは違ってきちんと整えられていた。


整理整頓できる女は早く結婚できるのかなあ。






結婚かあ……。






私もいつかお母さんになって、子供をつくっておばあちゃんになって。






未来のことを想像していると、隣にいた男性は…。






「な、なんで五条が……」






いやいやいやと手を振って、思い描いた未来の絵を追い払う。





あー、それにしても暇だ。






再びキコーキコーと椅子を鳴らしながら時間が過ぎるのを待つ。






すると、数分後、保健室の扉が開かれた。