そう告げた時、呼ばれるだろうと期待してたらしい女どもが泣き出したり、相川を探し出したりしてた。


「あー、もう、本当に騒がしい。静かにすることできねぇのかよ。」

苛立ちしかないけど、笑顔を忘れることはできない。俺はあくまでも王子だから。

そんなことより、相川は?
早く来いよな。と思い相川の方を見ると、口を開けてマヌケ面してる。

それをみて俺は吹き出しそうになるのを我慢してもう一度名前を呼んだ。

「相川咲さん、上がってきてください。」
今度は相川の顔をみて、王子スマイルで。

やっと、この状況を把握したのか、列から抜けるのが見え、壇上に上がってきた。