この中で姫が選ばれることを告げた俺はこの悲鳴がどうにかならなか苛立っている。

「はぁー。本当に女は。うるせぇな。」

ため息をつきながら、ふと全体を見渡した。

そしたら、朝正門の前でみた女がいた。
彼女は騒いでるわけでもなく逆この状況をわかってないみたいだ。

「なんだか面白くなりそうだな。」

そんなこと思っていたら、舞台のはじにいる司会者が訴えるような目で見てきた。

「この黄色い声をどーにかしろってか。それは司会者の仕事だろ。はぁー。仕方ねぇな」

独り言をいいながらマイクに口を近づけた。