前まで大好きだった尚の笑顔も、優しさも。今はあたしの心を罪悪感でいっぱいにさせる。
「あっ、そういえばさ、今週の日曜どこ行く?」
「日曜……?」
あたし、尚と何か約束したっけ……?
「1ヶ月記念だろ。普通、こうゆうのは女が覚えとくもんだろ!」
尚が笑いなが言う。
「そっか……ごめんね。あたしはどこでもいいよ」
「じゃあ、映画でも行く?」
「うん。わかった」
あたしがそう言うと、尚はあたしの髪を優しくさわって、おでこにそっとキスをした。
「また、明日な」
「うん、明日……」
尚にバイバイと手をふって、家まで一人で歩く。
……バカ。あたしのバカ!
日曜までに言わなきゃいけなかったのに……
あぁーもう!
あたしの………バカ。