はぁ……
あたし、学校につくまでに何回ため息ついたかな。
自分の気持ちに気づいてから、尚への罪悪感で胸がいっぱいになる。
あきに相談しよ。
そう思って、あきに話かけようと後ろを振り向くと。
まるで、あたしに話しかけられることをわかってたかのように体をこっちに向けてた。
……いつもなら絶対に寝てるのに。
「京のことだろ?」
「え!?なんで分かったの!?」
「みづきちゃんに言われたんだよ。くるみの相談にのってやってくれって」
みっちゃん…………
「二谷にはさ、できるだけ早く伝えたほうごいいと思うよ?」
「ど、どうして?」
「好きな人がいるのに別の人と付き合うって……相手が可愛そうだろ?」
そうだよね……
できるだけ早く……
「あき!あたし、今日の帰りに言う!」
「べつに今日じゃなくても……」
「今日言う!もう決めたの!」
必ず……今日言う。


