キミだけ。





…………。


一瞬、時間が止まったような気がした。



これは夢?夢なら、心臓が止まるような危険があるからやめてほしい。




尚が……あたしのことを好き?



「急にごめん。言うなら今しかないと思ったんだ……くるみ、俺と付き合って?」


「なん、で……」


「くるみちょー鈍感だし。ちゃんと言葉で言わないと気づかないし……」




こんなに、嬉しいことってないよ……

今まで何人に告白されてきたけど、こんなに嬉しかったこと、一度もなかった……



「あたしも、尚が好き……」




尚は、その言葉に嬉しそうに微笑むと、私の頬に手をあて、そっとキスをした。


二人の唇が離れると、私達は少し見つめ合い、また、キスをした。