そっか。あたし、尚のことが好きなんだ。
尚のそばにいるとドキドキするし……
なんか……気持ちがわかったとたん急に恥ずかしくなってきた……
バレないように、横目で尚のことを見ると。
まだ外を眺めてる……
私のことを意識してる様子はなくて、ズキッと胸が少しだけ痛んだ。
やっぱり高いなぁ。確か……110メートルだっけ?
カップルは頂上まできたらキスとか……するんだろうな。
そんなことを思ってると、急に尚が振り替えってこっちを見た。
「くるみ……」
「ん………?」
尚がすごい真剣な顔をしてるから、なぜか緊張してしまう。
「ずっと言おうと思ってたけど……」
「俺、お前のことが好き……」


