キミだけ。






観覧車。



「うん、いいよ」




…………。

観覧車は、密室の中で二人っきりだから気まずいな。


「キレーだね」


「うん。俺、高いとこ好き。みんなちっちゃくなって見えなくなって……でも、キラキラしてて……」


そんなことをいいながら、無邪気に笑う尚は、子供みたいで……母性本能をくすぐられる。


なんか、尚のあーゆう顔、好きだなぁ。




うん、好き……






尚が、好き……