「くるみー」
この声は!
「尚!」
来るのが遅いよー。坂下のせいであたしがどんな思いしてたことか。
でも、尚のこと見ればそんなこともふっ飛ぶ。
「あのさ、日曜のことなんだけど、どこ行きたい?」
「あたしはどこでもいいよ!」
尚といれれば。と心の中で付け足す。
「俺さ、知り合いから遊園地のチケットもらったんだけど、ここでいいか?」
遊園地!?カップルのデートスポットじゃん!
「うん、いいよ!しばらく行ってないし」
「決まりな!あと、ケー番とメアド教えて。その方が連絡とか取りやすいし」
「あっ、うん」
「じゃ、時間とか連絡するから」
「うん!」
……尚のアド、GETしちゃった。


