キミだけ。




「あーたしさくらんぼー!」

「もぉいっかいっ!」


盛り上がり度が最高潮に達したであろう頃、私はというと……


ズズズズー。

空っぽになったオレンジジュースをひたすら飲み続けていた。


みっちゃんとあの金髪の人……めっちゃ盛り上がってるし…

やっぱ来なきゃよかった。

そんなことをおもってる時だった。


「ねぇ、くるみちゃん…だよね?」

いきなり、隣に座ってた男の人(気づかなかったけど)に声をかけられた。