いきなり腕をつかまれ、グイッと自分の席に戻された。

私の腕をつかんだ者の正体は……当然、坂下京であって、私が何も言えずに彼のことをみてると、


「名前……」


え…名前?
何が言いたいんだろ……


「あんたの名前教えて」


え……なんであたしなんかの名前をしりたいんだろ?


「あの…なんであたしなんかの名前を?」

「いいから言って」

無視!?何こいつ、モテ男とかいうから顔だけじゃなくて性格もいいのかと思えば…



「愛川くるみだけど…」


冷たくそういうと、


「あっそ。」