「えー、今日はこれで終わりなのでみんな寄り道なんかしないで帰ってください。
以上、解散!」
めんどくさそうに先生がそういうと、みんな一斉に教室から出ていった。
みっちゃんも、今日は用事があるみたいですでに帰ってる。
そして気がつくと、隣で眠っている坂下京と私の二人だけになってた。
他のクラスの人もみんな帰ってるのだろう。
ろうかがしん…と静まり返ってる。
あまりの静かさに隣は寝てるとはいえ、なんか気まずくなってきたな…
それに……
こんな人と二人っきりなとこ見られたら何勘違いされるかわかんないし…
そんなことを思いながら鞄を肩にかけ、帰ろうとした。そして、
眠ってるはずの坂下京の前を通りすぎようとしたときだった………


