そして、とても不思議な子なんだろうなと感じている。


すべては直感だが。

でもなんとなく、この手紙は直感がものをいうもののような気がしていた。


初めて届いたときからそうだったんだ。

他の手紙との違いは、その時からすでに始まっていた。

それは俺の目から見たら明らかに異質な存在だった。


決して、悪い意味ではないけれど。




「…まぁでも、毎回一緒」


「…へ?」




初めて届いたときのことを思い出し、暫くの間じっと封筒を眺めていた俺。


ふと視線をずらせばそんな俺を神崎くんは息を潜めて見つめていた。


またしても沈黙が俺たちの間を包む。


そんななか俺が呟いた言葉に一拍遅れて彼が反応した。

その間の抜けた声がなんだか面白くて。