「はい!あれは相沢さんへの呪いの手紙なんじゃないかって!」
神崎くんの口から元気よく飛び出したその言葉に俺の動きが完全に止まる。
(呪いの、手紙…?)
あの手紙が、呪いの手紙?なんだそれは。
なんであのブラックレターがそんなふうに呼ばれてるんだ。
内心、かなり戸惑っている。
そんなふうに呼ばれる心当たりはまるでない。
そんな半ば呆然としている俺の様子に気付いていないのか、神崎くんは社内で噂になっているブラックレターについて語りだした。
というか社内規模で有名な話なのか?
俺全然知らないんだけど。
俺の耳に入っていないだけでそんなに有名なのか、あのブラックレターは。
神崎くんが言うにはこうだ。


