「なら、とりあえず喜んでおきなって!」
「でも…だって、そんなわけ…」
「ネガティブすぎるのは、真麻の悪いところだよ?」
困ったような顔で言う絢子のその言葉にぐうの音も出ない。
わかっているのだ。
自分がネガティブすぎること。
出来ることなら私だって絢子みたいにポジティブになりたいものだ。
そうしたら彼女からの情報も素直に喜べるのに。
だけどそう簡単にポジティブになれないのが私というものである。
気付けば思考はいつの間にか悪い方へ悪い方へといってしまうのだ。
自分でも気付かないうちに。
そしていつの間にか負のスパイラルへと陥ってしまう。
特に"好き"という感情は厄介で。
私をどんどん迷宮へと誘っていくのだ。


