ブラックレター~高嶺の花に恋します~





そんな俺の前でニコニコとしながら会話をしている二人。

何こいつら。超うざい。


なんだか勝手に意気投合しているところ悪いが、何と言われようと俺にはこれを見せる気は一切ない。これっぽっちもない。


とにかく早くここから出ていってほしい。




「あーもー!ほら。今日はもう終わりだろ?神崎早く車とってこい。宮部もさっさと帰れよ」


「…はーい」


「ったくケチだなぁ、相沢っちはー!」




ぐいぐいと二人の背中を押しドアへ向かわせる。

つーか誰が相沢っちだ。気色悪い。


ちぇ、と子どものように口を尖らせながらやっと部屋を出ていったわがマネージャーと宮部。


最後までこちらをチラチラと見ていた神崎だったが、一睨みが効いたのか慌てて消えていった。