あの日私は確かにあの日とに惹かれた。

理由なんてなかった。


ただこの人の傍がいいと思った。

この人に愛されてみたいと願った。

愛される人が羨ましいと思ったの。

いっそ殺してしまいたいくらいに。


それからね、最近改めて思うようになったことがある。

あぁやっぱり、私はこの人を何があっても幻滅することなんて出来ないんだろうなって。

それくらい、あの人が好きなのよ。


求められている答えはわからない。

それでもこれが私の精一杯の正解だ。


私は真っ白な便箋にゆっくりとペンを滑らせる。




『どこが好きかはわかりません。ただ直感が、この人がいいと言いました』




いつもより長いその言葉たちが私の答え。

どうか願いが叶うなら、私のこの想いのすべてをあの人に届けてほしい。