そんな彼女が私は大好きなのだ。
ありがとうと感謝を込めて微笑めば、少し照れ臭そうに絢子も笑った。
その顔が可愛くて、女ながらに惚れそうになったのは秘密だ。
「でもさ、なんて書くのよ」
とりあえず返事を書く方向で話がまとまったからか、絢子はようやく置いてあったままにしてあったおにぎりに手を伸ばす。
そしてそれを口にしながら、私にそう問い掛けてきた。
おにぎりを食べていても綺麗なんだから美人ってすごい。
「それなんだよねぇ…」
動揺が落ち着いてきた私も絢子と同じようにおにぎりを口にしながら返事をする。
ちなみにおにぎりの具はほぐし鮭。
私と絢子の好物だ。
一応ちゃんと海苔もまいた。
うん、美味しい。


