ブラックレター~高嶺の花に恋します~





本人以外の誰かの目に触れてもおかしくはないのかも。


…あれ?ちょっと待って。

よく考えたら週に一回って回数的に多くない?


普通はどれくらいの頻度で送るものなんだろう。考えたこともなかった。


全然気付かなかったけど、私ってストーカー予備軍?

あれ、それって立場的にやばくない?




(って違う違う。思考がそれた)




そうじゃない、そうじゃない。

今はこの手紙が問題なのだ。

私の手紙を出す回数のことはこの際考えないことにする。




「でもわざわざこの封筒で送ってくる?」


「それが余計に怪しいんじゃん!」




悪戯っぽい匂いがプンプンする!と。

ふんっと腕を組んでそう言う絢子に私は頷くしか出来ない。