昔からどちらの家も家族不在の日は、絢子が私の家でご飯を食べていく。

私の性格のせいか逆のパターンは滅多にない。


絢子がうちで食事をするのは幼い頃からよく行われていることだ。

絢子の両親は仲が良くてよく二人で出掛けているので、これも特に珍しいことじゃない。

うちの両親と四人で出掛けてしまうこともあるしね。


絢子は気を使ってくれているのかもしれないけど、そのお陰で夕飯を一人寂しく食べることもほとんどないし。

感謝している。


なので私は当たり前のように家の鍵を彼女に渡して、先に家に入るよう促した。


そして私は家に入る前の習慣になっている郵便受けの確認をする。


すると




「…ん?」