瞳の中の碧い海




家について
どっと疲れた。


まだ仕事に行く前のママが



「どこ行ってたの?」



とさすがに訊いてきたが



「友達のウチ」



と言うと
それ以上何も訊かなかった。



健ちゃんから引き続き
嵐のようなメールと
着歴のラッシュ。



カナちゃんからも
連絡は来ていた。



でも
何て返事をしていいか
分からない。



棗が
彼女にしてくれるのなら


健ちゃんから
解放してくれると言う意味が
分かるのだけど



彼はそんな気は
ないように思える。



「はぁ」と

小さく
溜息を吐いた。