瞳の中の碧い海



「私…
 いつまで居ていいの?」


そう訊いてみると


「居たければ居ればいいし
 帰りたきゃ帰ればいいし」


という
いい加減な返事が
戻ってきた。


「でも
 ずっと居るわけには
   いかないでしょ?」


「ずっと居たければ
    居ればいいし
 
 ずっと居られないなら
    帰ればいいし」



これまた適当な返事だ。


こう言われると
居づらいし
帰りづらい。


さっきずっと無視していた
携帯を見ると
健ちゃんからごっそり
メールと着歴が残っていた。


それなのに


ママからは
ひとつも連絡はない。


なんとなく
家にも帰りたくない。


そのうち棗は膝の上で
居眠りを始めてしまった。


彼が起きるまで私は
身動きが取れなくなった。