瞳の中の碧い海




棗は
そのソファに寝転がって
勝手に人の膝に頭を乗せて
膝枕をされている。


昼間なのに
厚いカーテンを閉め切って
間接照明だけで
部屋の中は薄暗い。



壁一面の窓から港が見えて
素敵な眺めなのに
もったいないと思った。



時々お互いの顔を
じーっと見る時があるだけで
特に会話もない。


当たり前だ



つい昨日まで


ほぼ知らない人


だったんだから。