瞳の中の碧い海



その翌日から



棗は父親の指示で
自宅待機となった。


一歩も外に出るな、と
言われたのだ。



そして彼はそれを
忠実に守るしかない。



生まれたときから
それを義務付けられ



たった一度の反抗が
あんな結果になってしまった
彼には



父親に抵抗することが
もう出来なくなっていた。



私は毎日
彼のマンションに通った。



不安定な状態が続いている。


彼の父親はこれから
どうするつもりなのだろう?


それを棗に訊いても
分からないと言う。



「学校辞めちゃうの?」


「知らねぇって
  言ってるだろ!?」



イラついていて
話にもならない。


ただ彼のそばに
居ることしか出来ない。