瞳の中の碧い海




ディオール・オム…
プラダ…グッチ!?


「はぁ、贅沢な。
 無駄遣いばっかしてさ」


「あいつなんか
 悪いことばっかして
 稼いでるんだから
 いいんだよ。
 
 少しは社会に
 還元してやらないと」



棗は自分の父親が嫌い。



顔も見たくないと言う。



それでも言いなりになって
生きていかなくては
いけない。



お父さんから解放されて
自由になれたら
何がしたいか?と訊いたら



普通のサラリーマンになりたい
と言った。



「会社帰りに同僚と
 一杯引っ掛けて
 上司の愚痴とか言いたい」



「ネクタイ頭に
 巻いたりとか…」


「あ!いいね。
 実際やってる奴いるのか
 知らないけどやりたいな」