瞳の中の碧い海




とても幸せそうで


思わずクスッと笑ってしまう。



「翼はそれが
 好きだよな。悪趣味…」


「あっ、
 よく考えたらそうだよね!」


自分の彼氏と元カノの
手紙のやりとりを
盗み見しているようなもんだ。



「でもさー
 あおいさんの日記見てると
 幸せな気持ちに
     なるんだよね…」


「それを
 悪趣味って言うんだろ」



棗は
フフッと笑って言った。



「準備できたから行くぞー」


「はぁい」



手を繋いでお出かけをする。



まるで何事も
なかったかのように。



でも以前とは確実に
何かが違う。



少しだけ近くに
行けたような気がするよ。




夏休みが始まった。