結局二度寝に
付き合ってしまって
目覚めたのは昼だった。
「腹減ったー」
「パン買ってきたから
焼いて食べましょう」
テレビを観ながら
一緒にご飯を食べる。
まるで何事も
なかったかのように。
「ママが誕生パーティーの時
お店に来てって言ってたよ」
「へえぇ、いつ?」
「来週末だね」
「じゃあ抱えきれないほどの
真っ紅なバラを
プレゼントするって
翼ママに言っといて」
「なにそれ?」
「似合うと思わない?
オレとバラ」
「白い花のほうが
似合いそう…
カサブランカとか」
「うーん、でも
翼ママにはバラだよなぁ」
「私は?」
「翼は…タンポポだな!
翼の誕生日には
抱えきれないほどの
タンポポに決定」
「えー…」
あおいさんの誕生日に棗は何を
プレゼントしたんだっけ?
そう思って
彼女の日記を読み返す。

