あおいをこの手で
幸せにするはずだったのに
その同じ手で彼女から
全てを奪ってしまった。
罪に問われた方が
まだ気が楽だ。
どうやってあおいに
償ったらいい?
なぜ自分だけが
のうのうと
生き残っているのか?
棗は
発作的に自殺未遂を
繰り返すようになる。
病院の鉄格子のついた部屋で
自殺を企てないよう
両手を拘束されていた。
舌を噛み切らないよう
猿ぐつわをされて。
何のために
生きているのかわからない。
誰のために
生きているのかわからない。
死ぬことすらも
自分で選べない。
自分は一生
鳥かごの中

