指輪についた石を うっとりと見つめて 「思い出の品」 と彼女は言った。 行く予定もない 旅行ガイドブックを 毎日一生懸命読んでいる。 何が楽しいのかなぁ… と思っていた。 そのうち 気に入った写真を切り抜いて 手帳に貼りだした。 函館山の夜景 積丹の碧い海 ニセコの雪景色 美瑛の丘…。 「北海道ばっかじゃねえか」 「そうなの?」