瞳の中の碧い海



「ナツ、あおい
  お給料もらったの!」



あおいが茶封筒を持って
帰ってきたので


棗は再びぎょっとした。


慌てて花屋に行き
こんなものは受け取れないと
封筒をつき返した。


「いいんだよ、あおいちゃんは
 よくお手伝いしてくれるから

 お小遣い程度しかないから
  お洋服でも買ってあげて」



封筒の中身は3万円。
仕方がないので
あおいの欲しい物を
買ってやることにした。



あおいは
棗にプレゼントを
買うと言った。


「オレのはいいから
  自分の欲しい物を
   買いなさいよ」


「うーん…」


デパートの中で
あおいはキョロキョロ
落ち着きがない。