瞳の中の碧い海




棗が学校に行っている間


あおいは近所の花屋の前で
ずっとその仕事を
見ていたらしい。


そのうち花屋の老夫婦に
声を掛けられ
相手をしてもらっていた。


家に帰ってから
棗の説教が始まる。



「あの人達はいい人だったから
 よかったものの…
  知らない人と
   話しちゃダメなの!」


「だってお花屋さん
  見たかったんだもの…」



棗は改めてその花屋に出向いて
老夫婦に事情を話し
頭を下げた。



なんでオレが
こんなことしなくちゃ
いけないんだよ?


そう思いながら。



老夫婦は
とても優しい人達で



棗が授業の間
あおいを預かってくれる
と言った。


あおいは念願の花屋さんに
毎日のように通う。